マカオ、クレカ発行枚数増加続く…決済及び返済総額対前年2桁増=18年第1四半期

マカオ政府金融管理局は5月7日、今年第1四半期(2018年1〜3月期)のクレジットカード統計を発表。マカオにおける個人向けクレジットカード発行枚数は増加を維持し、決済総額及び返済総額についても前年の同じ時期から2桁増となった。

今年第1四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は121万6548枚となり、昨年第4四半期末から2.5%、前年の同じ時期から12.1%のそれぞれ増。増加要因として、ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの普及拡大が挙げられる。決済通貨別ではマカオパタカカードが前年の同じ時期から12.0%増の86万0764枚、香港ドルカードが4.6%増の8万9029枚、人民元カードが15.0%増の26万6755枚。

今年第1四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は昨年末から3.2%、前年の同じ時期から14.5%のぞれぞれ増となる295億パタカ(日本円換算:約3988億円)に達した。カード債券総額は24億パタカ(約324億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の32.3%にあたる7.7億パタカ(約104億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は昨年末から0.21ポイント上昇の1.59%。

今年第1四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は昨年第4四半期から3.6%下落、前年の同じ時期から12.9%増となる54億パタカ(約730億円)。このうち、キャッシングが2.2億パタカ(約30億円)で、決済総額の4.1%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は昨年第4四半期から8.4%、前年の同じ時期から13.0%のそれぞれ増となる57億パタカ(約771億円)だった。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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