春節ピーク到来、關閘出境大混乱

12日、春節3日目を迎え、中国本土から多くの観光客がマカオを訪れるピーク時期に突入した。マカオの各出入境ゲートの利用者数は単日でのべ43万1652人、主要玄関口となる關閘イミグレーションの利用者は26万人にも達した。12日夜、關閘では中国本土へ向かう利用者が施設キャパシティを超えたことから約2時間にわたり大混乱が発生する事態となった。

13日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。12日、夕方までの關閘イミグレーションの出入境は概ね順調だったというが、19時半頃以降、マカオから珠海・拱北へ向かう利用者が急増。施設キャパシティを超えたことから、建物内に入れない多くの利用者が広場に滞留。周囲は大混乱となったことから、特警隊が出動するなどして秩序維持にあたった。ピークは約2時間程度で収束したという。

春節3日目以降のマカオのホテル宿泊価格は高騰しており、ほぼ満室の状況。そのため、日帰りでマカオを訪れる中国本土からの観光客も多く、夜間時間帯に混雑のピークを迎えたものと思われる。中国本土では今週末まで春節休暇となることから、引き続き各イミグレーションの混雑が予想される。

マカオ政府港務局によると、マカオ、タイパの各フェリーターミナルについても利用者数が急増しているというが、大きな混乱はない模様。

中国本土とマカオの主要出入口「關閘(ボーダーゲート)」イミグレーション(資料)―本紙撮影

中国本土とマカオの主要出入口「關閘(ボーダーゲート)」イミグレーション(資料)―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun