マカオで16世紀から続くカトリックの伝統行事「パッソス聖体行列」開催…無形文化財リストにも登録

東西文化の交差点と称され、独特のエキゾチックな町並みや習俗が多く残るマカオ。3月9、10日の2日間、16世紀から続くカトリックの伝統行事「パッソス聖体行列」が開催され、周辺は厳かな空気に包まれた。

パッソス聖体行列は、毎年イースター前の日曜を除く40日間を指す「四旬節」の最初の土日の2日間に渡って行われ、紫色の衣装を身に纏った聖職者と信者が十字架を背負った大きなキリスト像を掲げ、警察楽団が奏でる物悲しい旋律の音楽に合わせてマカオの歴史市街地区(旧市街地)中心部にある2つの世界遺産の教会、聖オーガスチン教会とカテドラルの間を往復行進する。初日の夜にはカテドラルで夜通し祈りが捧げられる。

かつて、聖オーガスチン教会に安置されていたキリスト像をカテドラルに移したところ、翌日に元の場所に戻っていたという言い伝えに基づくものとされ、マカオのカトリック信者によって長く受け継がれてきた重要行事のひとつ。2017年9月、マカオの無形文化財リストに新規登録された。

マカオで2日間にわたって開催されたカトリックの伝統行事「パッソス聖体行列」(写真:GCS)

マカオで2日間にわたって開催されたカトリックの伝統行事「パッソス聖体行列」(写真:GCS)

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