マカオ、マンダリンハウスの「世界遺産青少年教育活動基地」が正式オープン

マカオ政府文化局(ICM)が管轄し、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されているマカオ半島南部のマンダリンハウス(鄭家大屋)が昨年(2018年)12月、中国・蘇州のユネスコアジア太平洋地区世界遺産トレーニング&リサーチセンターから「世界遺産青少年教育基地」の称号を授与されたことは記憶に新しい。

ICMは4月6日、マンダリンハウスにおいて「世界遺産青少年教育基地」開幕セレモニーを開催。今後、マンダリンハウスを拠点とした青少年向けの世界遺産プロモーションやトレーニングを日常的に実施し、世界遺産青少年教育基地としての使命を果たして行きたいとした。

ICMによれば、マンダリンハウスが長期にわたる大規模修復工事を経て再オープンした2010年初頭以降、地元青少年向けの世界遺産に対する認知向上を目的としたイベントを毎年複数回開催してきたという。ICMでは、青少年による世界遺産ガイドの育成にも取り組んでおり、およそ80人の青少年ガイドが2000年を超える市民や観光客に世界遺産案内サービスを提供したとのこと。

マカオの旧市街地中心部にあたる歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録された建築物及び広場が30箇所存在。東洋と西洋の文化が見事に融合した美しい街並みは、マカオ人の誇りであり、世界中から訪れる観光客を魅了している。

マンダリンハウスで開催された「世界遺産青少年教育活動基地」開幕セレモニーの様子=2019年4月6日(写真:ICM)

マンダリンハウスで開催された「世界遺産青少年教育活動基地」開幕セレモニーの様子=2019年4月6日(写真:ICM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  3.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  4.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun