マカオ税関が無許可で大量のシガーを輸入した荷主を起訴=EMSでドミニカ共和国から取り寄せ

澳門海關(マカオ税関)は5月19日、国際スピード郵便(EMS)を使って輸入された荷物の中から大量のシガーを発見し、荷主が輸入に必要なライセンスを持っていなかったことから、対外貿易法違反で起訴するに至ったと発表。

税関によれば、海外から輸入された郵便物に対する抜き打ちのX線検査を実施した際、疑わしい物品とみられるEMSがあり、同月17日に郵政総局へ引き取りに訪れたマカオ人の荷主の女性の立会いのもとで内容物確認を実施。中には5つのブランドのシガー6箱、計115本(重量:約1600グラム)が入っていたが、女は税関に対して輸入に必要な書類を提示できなかったという。女は税関の調査に対し、シガーはドミニカ共和国で購入し、友人が個人使用するものだと説明したとのこと。

マカオではたばこ類の免税持ち込みについて厳しい制限があり、シガーについては個人使用目的で1本(重量:3グラム以下)とされている。

税関は国際郵便で商品を取り寄せる際、現行法例で規制されている物品については事前に関係当局の許認可獲得及び税関申告をしなくてはならないとし、詳細は税関ウェブサイトを参照するか、電話で問い合わせをするよう呼びかけている。

郵便物の中から見つかった大量のシガー(写真:澳門海關)

郵便物の中から見つかった大量のシガー(写真:澳門海關)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…
  2.  マカオ政府統計調査局は5月6日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)の企業統計を公表。 …
  3.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  4.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun