マカオ、インフルエンザで今年3人目の死者

マカオ政府衛生局(SSM)は5月26日午後、同日午前にインフルエンザの重症化により仁伯爵綜合醫院で入院中だった女性患者(62)が死亡したと発表。

患者はマカオ人の主婦で、鼻咽頭がんの既往があったとのこと。患者は5月17日に発熱、咳などの症状が出たといい、19日になっても症状が持続したことから、仁伯爵綜合醫院の救急外来を受診。この際、インフルエンザ迅速検査を受け、気管から採取したサンプルにB型インフルエンザウイルスの陽性反応が出たほか、胸部X線撮影により両方の肺に肺炎の症状が確認できたことから、タミフルの処方と入院治療を行う判断が下ったとのこと。その後、20日に容体が急変し、ショック、敗血症、呼吸不全により人工呼吸器が必要となり、21日に集中治療室へ移され、危篤状態が続いていたという。

SSMによれば、今年(2019年)に入って以降の肺炎または他の合併症を伴うインフルエンザ患者は100人おり、このうち8人(成人6人、児童2人)が重症化し、今回の患者のほか、89歳と69歳の男性3人が死亡したとのこと。合併症を伴うインフルエンザ患者のうち約8割が予防接種を受けていなかったとした。

SSMでは、市民に対してインフルエンザ及び他の上気道感染症に対する予防措置を講じるよう呼びかけた。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

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