マカオで日本人男性旅客のデング熱感染確認…潜伏期間中にベトナム渡航歴、輸入性事案

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月14日午後、マカオ域内で今年(2019年)19人目となる輸入性デング熱感染者を13日に確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染者の確認は9月に入って以降では5件目で、いずれも輸入性の事案。

 SSMによれば、患者は日本人のインバウンド旅客の男性(22)で、マカオ半島の市街地にある蘇亞利斯博士大馬路(マリオ・ソアレス博士大通り)に滞在。9月9日に発熱、頭痛、皮膚の発疹などの症状が現れたとのこと。12日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院救急外来を受診し、13日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認された。患者は潜伏期間中にベトナムを訪問していたといい、SSMでは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。目下、患者容体は安定しているとのこと。SSMでは、速やかに患者のマカオでの滞在先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者19人の渡航先別では、カンボジアが6人、タイが6人、マレーシアが2人、フィリピンが2人、シンガポール、中国(広東省)、ベトナムが各1人となっている。日本人の感染例は今回が初めて。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるフォーシーズンズホテルマカオは5月12日、同月から館内のカフェ、シャオテ…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の趨勢に関する情報収集・…
  4.  マカオ政府公共建設局(DSOP)はこのほど、昨年(2024年)9月下旬に着手したタイパ島の北安地…
  5.  マカオ治安警察局は5月9日、同日午前3時に港珠澳大橋マカオ側イミグレーションの(2025年)年初…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun