マカオ税関が未検疫の乾物を大量持ち込み企図した香港人旅客1人を対外貿易方違反で起訴…燕の巣や冬虫夏草など約100万円分

 澳門海關(マカオ税関)は9月13日、中秋節シーズンを前に各イミグレーション施設における手荷物検査を強化して臨む中、同月11日午後にマカオの主要な海の玄関口にあたる外港フェリーターミナルの入境ホールにある税関検査場で大量の未検疫乾物(燕の巣6キログラム、冬虫夏草4.3キログラム、月餅200個)を持ち込みしようとした事案があり、物品を所持していた香港人男性旅客1人を対外貿易法違反で起訴したと発表。

 税関によれば、当該旅客は香港から高速船を利用して外港フェリーターミナルに到着後、申告物なしを意味する緑色レーンを通過してマカオ入りしようとしたが、税関職員が呼び止め、荷物のX線検査を行ったところ疑わしい点があり、中を開けて詳細を確認した際に未検疫乾物物品が見つかったが、いずれも輸入にあたって検疫証明書類を提示できなかったとのこと。今回見つかった物品の総価格は約7万7000マカオパタカ(日本円換算:約103万円)という。

 税関では、マカオを往来する旅客に対し、マカオへの物品持ち込みルールを理解、遵守する必要があるとし、詳細については税関ホームページを参照するよう呼びかけた。

マカオ外港フェリーターミナルの入境ホールにある税関検査場で発見された大量の乾燥花膠=2019年9月11日(写真:澳門海關)

マカオ外港フェリーターミナルの入境ホールにある税関検査場で発見された大量の乾燥花膠=2019年9月11日(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は10月4日、同月2日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)施設内でゲーミング(カ…
  2.  マカオ司法警察局(PJ)は10月4日、年間最大の多客期のひとつにあたる国慶節ゴールデンウィーク期…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)、人口約68万人という小さな地域だ…
  5.  マカオ政府金融管理局が10月3日に公表した今年(2024年)8月の貨幣・金融統計の中で、マカオの…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun