港珠澳大橋マカオ側イミグレで高級ブランド品密輸事案相次ぐ…中国本土旅客2人摘発

 澳門海關(マカオ税関)は1月17日、冬の取り締まり強化期間中にあたる同月12日と16日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設で大量の有名高級ブランド商品を無申告でマカオへ持ち込みしようとした事案を2件摘発したと発表。

 税関の発表によれば、港珠澳大橋経由でマカオに到着した2人(男性1人、女性1人)の旅客が入境口にある税関検査場で申告物なしを意味する緑色レーンを通過した際、それぞれ複数のスーツケースを所持していたことから声をかけ、手荷物をX線検査機に通すよう求めたとのこと。その結果、スーツケースの中に疑わしい物品が入っている疑いがあったことがわかり、開封検査を実施。2件合計で、有名ブランドのバッグ、革製ベルト、靴、マフラー、アクセサリーなど177件、総額200万マカオパタカ(日本円換算:約2750万円)相当の品が見つかったという。

 旅客の出身はいずれも中国本土で、検査で見つかったブランド品はイタリアとフランスで購入したもので、自分で使うものと友達のためのものと説明。ただし、2人はいずれも輸入に必要な申請書類を所持していなかったことから、対外貿易法違反で起訴したとのこと。

 税関では、マカオを往来する旅客に対し、管制下にある物品を携行してマカオを出入境する際、事前に関係当局へライセンス申請をしなければならないとし、物品リスト等の詳細については税関ホームページを参照するようあらためて呼びかけた。

旅客が無申告でマカオへの持ち込みを企図した大量の高級ブランド品(写真:澳門海關)


X線検査機のモニタに映し出された旅客の手荷物の画像(写真:澳門海關)

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