マカオ政府統計調査局は3月30日、今年（2020年）2月の商品貿易統計を公表。

　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響によりマカオの経済活動が減少したことで商品輸入需要が減退したことを受け、2月の商品貿易輸入総額は前年同月から30.3%減の38.7億マカオパタカ（日本円換算：約525.9億円）となり、2011年3月以来の単月最低を記録した。品目別では、ゴールド製ネックレス、携帯電話、腕時計がそれぞれ73.9%、68.3%、57.9%減。一方で、その他紡績材料製品（主にマスク）の輸入が8.5倍、衣料品についても57.6%の大幅増に。商品貿易輸出総額は1.4%減の9.1億マカオパタカ（約123.7億円）。このうち、再輸出は0.8%減の8.4億マカオパタカ（約113.5億円）で、品目別ではダイヤモンド・ダイヤモンドネックレスが48.0%減。マカオ製の商品の輸出は8.0%減の6968万マカオパタカ（約9.4億円）で、品目別ではたばこが41.9%減。同月の商品貿易赤字は29.6億マカオパタカ（約400.0億円）。

　1〜2月累計の商品貿易輸出総額は前年の同じ時期から16.0%減の20.6億マカオパタカ（約278.4億円）、再輸出は17.8%減の18.4億マカオパタカ（約248.7億円）、マカオ製の商品の輸出は3.7%増の2.2億マカオパタカ（約29.7億円）。商品輸入総額は14.1%減の123.2億マカオパタカ（約1665.0億円）。貿易赤字は13.8%減の102.6億マカオパタカ（約1386.6億円）。

　1〜2月の主要輸出先内訳は、中国本土が15.2%減の2.2億マカオパタカ（約29.7億円）、香港が18.8%減の14.3億マカオパタカ（約193.3億円）、米国が68.0%増の5855万マカオパタカ（約7.9億円）、EUが29.3%増の2920万マカオパタカ（約3.9億円）。品目別では、非紡績商品が21.9%減の18.1億マカオパタカ（約244.6億円）、紡績品・衣類は91.0%増の2.5億マカオパタカ（約33.8億円）。

　主要輸入元については、中国本土が17.2%減の40.5億マカオパタカ（約547.3億円）、EUが8.9%減の37.1億マカオパタカ（約501.4億円）。品目別では、消費財が13.3%減の88.0億マカオパタカ（約1189.3億円）。このうち、衣料品・靴類が25.7%減の12.3億マカオパタカ（約166.2億円）、腕時計が24.9%減の8.3億マカオパタカ（約112.2億円）、燃料・潤滑油が9.1%減の9.5億マカオパタカ（約128.4億円）、携帯電話が46.2%減の5.7億マカオパタカ（約77.0億円）、建築資材が0.7%減の2.0億マカオパタカ（約27.0億円）だった。

　今年1〜2月累計の対外商品貿易総額は前年同時期から14.4%減の143.8億マカオパタカ（約1941.6億円）。

マカオの町並み（資料）＝マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月（写真：GCS）