マカオ、中国本土からのインバウンド再開スケジュール決まるも現時点で外国人入境禁止措置の緩和は未定

 中国本土及びマカオにおける新型コロナの流行状況が安定したことを受け、このほど中国本土からマカオへの観光旅行再開に関する具体的なスケジュールが発表された。

 中国広東省珠海市居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の発給が8月12日から再開され、さらに特殊な状況が発生しなければという条件付きだが、同月26日から広東省、9月23日から中国本土全域に拡大される予定だ。

 一方、マカオでは依然として外国人の入境禁止措置が続いている。マカオ特別行政区の賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は8月12日に記者会見に臨んだ際、現時点で外国人(外国籍の海外労働者含む)のマカオ入境禁止措置の緩和については未定であるとの考えを示した。

 その理由として、「外国における流行状況は変化リスク可能性が大きく、マカオ域内では130日以上にわたって新型コロナの新規感染確認例ゼロを維持しているが、そのような国・地域はない」ことを挙げた。

 参考までに、マカオの昨年通期の総インバウンド旅客数に占める中国本土旅客の割合は約7割で、香港と台湾を含めると約9割に達している。

記者会見に臨む賀一誠マカオ特別行政区行政長官=2020年8月12日(写真:GCS)

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