4月のカジノ売上238億パタカ、13%増

マカオ政府博彩監察協調局は2日、今年(2013年)4月のカジノ(ゲーミング)売上が前年同月比13.2%増となる283.05億パタカ(日本円換算:約2,796億円)だったことを発表。単月過去最高売上313億パタカを記録した前月からは金額ベースで約1割下落しているが、今年1-4月の累計は1,135.89億パタカ(同:1兆3,807億円)となり、前年同期比14.4%増。

3日付地元有力紙「澳門日報」などの報道によると、ゲーミング業界関係者の中では3月に過去最高を記録したことから、4月の反動減は織り込み済みとされる。一部で中国有力企業元幹部による巨額カジノ債務問題などで中国中央政府による資金流動性の引き締め施策などが取りざたされているが、真偽は不明な上、誇大に報道されすぎているとの懸念を示す声もあったという。

2日、4月のカジノ売上発表後、香港証券取引所に上場するマカオのカジノ関連銘柄は軟調に推移し、ギャラクシーエンタテインメント、SJMホールディングスは3%の下落となった。

なお、3月に過去最高となる単月カジノ売上を記録したことについて、専門家は5回の金・土曜日があったことによる効果だと見ている。4月は後半に中国版ゴールデンウィークがあったものの、カジノ売上増への貢献は少なかったという。5月の見通しについては、金額ベースではさらに下落する可能性もあるとの見方。

急速に発展するカジノ産業(写真はイメージ)―本紙撮影

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