マカオと香港の屯門を結ぶ高速船が廃止へ…コロナ禍で約1年4ヶ月にわたり運休中、再開叶わず

 新型コロナウイルス感染症の流行に伴う水際措置の強化によって、マカオと香港の間を結ぶ高速船は昨年(2020年)1月30日から全路線で運休を余儀なくされている。

 このうち、ターボジェット(噴射飛航)が運航するマカオ(外港及びタイパフェリーターミナル)と香港の屯門フェリーターミナルを結ぶ路線について、運航再開を待たずに廃止となる公算。

 屯門フェリーターミナルはターボジェットと同じ信徳(シュンタック)グループ企業が香港政府から管理運営権を得ているが、香港政府海事處は6月1日、管理運営権契約の終了の申し出があり、協議を経て6月8日に契約が終了することになったと発表した。

 ターボジェットのマカオと屯門を結ぶ路線は2016年1月28日に就航し、両地の間を約40分で結んでいた。

 香港とマカオの間の移動は長く高速船が圧倒的なシェアを誇ったが、2018年10月に港珠澳大橋が開通して以降、より運賃が安いバスが登場したこともあって陸路シフトが進んでいた。港珠澳大橋の香港側イミグレーション付近と屯門地区を結ぶ海底トンネルが2020年に開通しており、マカオと屯門の間の移動についてもバスの乗り継ぎで代替が可能となる。

屯門フェリーターミナルの搭乗待合室(資料)=2016年12月本紙撮影

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