マカオ、単日インバウンド旅客数が2.5万人まで回復…9月下旬に引き上げられた水際措置の緩和受け

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は10月23日、同月22日のインバウンド旅客数が延べ2万5252人(延べ、以下同)を記録したと発表。9月25日に新型コロナ防疫措置が引き締めとなって以降の最多とのこと。

 マカオでは、9月下旬と10月初旬に新型コロナの市中感染確認例が相次ぎ出現。感染力の強いデルタ株だったことから、水際措置及び域内における防疫措置の強化、二度にわたる全市民対象のPCR検査実施などの対策が講じられた。全市民対象のPCR検査結果は全員陰性で、市中における伝播がなかったことがわかり、最後の市中感染確認から14日以上を経た現時点まで新たな感染確認例は出現していない。

 再び状況が落ち着いたことを受けて、各種防疫措置の緩和も進んだ。水際措置については、10月19日正午にマカオから広東省珠海市へ入境する際の隔離検疫が免除となり、制限は従前レベルに戻っている。

 MGTOによれば、マカオで緊急体制が敷かれていた9月25日から10月15日の間の1日平均インバウンド旅客数は延べ約1000人にとどまり、水際措置が緩和された10月19日は延べ1.4万人、20日には延べ2万人を突破したという。

 MGTOでは、マカオにおける状況が落ち着いたことを受け、主に中国本土をターゲットとしたオンラインを活用したインバウンド誘致のためのプロモーションを展開するとしている。

インバンド旅客の姿が戻りつつあるマカオの観光名所周辺=世界遺産・聖ポール天主堂跡前(写真:MGTO)

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