マカオ、春節ホリデーのホテル客室稼働率は63.8%…対前年15.2pt上昇、平均客室単価は11.8%下落

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は2月7日、中国本土で大型連休となる春節ゴールデンウィーク7日間(1月31日〜2月6日)のインバウンド旅客数及びホテル関連統計を公表。

 7日間合計のインバウンド旅客数は前年同時期から25.4%増の11万3699人、1日平均1万6242人だった。しかし、MGTOが示した事前予測の1日平均2万人には届かず。

 7日間の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から15.2ポイント(pt)上昇の63.8%。ホテル等級別では(カッコ内は前年同時期比)、5つ星が70.3%(+19.3pt)、4つ星が53.5%(+3.6pt)、3つ星が59.2%(+14.0pt)、2つ星が31.6%(+9.2pt)、アパートメントホテルが60.0%(-6.8pt)、エコノミー宿泊施設が44.1%(+13.1pt)。なお、1月31日時点の客室供給数は4万4235室とのこと。

 7日間平均のホテル客室単価は前年同時期から11.8%下落の1096.0パタカ(日本円換算:1万5700円)。ホテル等級別では(カッコ内は前年同時期比)、5つ星が1191.0パタカ(-18.4%、約1万7100円)、4つ星が642.5パタカ(-12.4%、約9200円)、3つ星が580.0パタカ(-19.5%、約8300円)、2つ星が189.9パタカ(-8.5%、約2700円)、アパートメントホテルが4474.9パタカ(+0.2%、約6万4200円)、エコノミー宿泊施設が167.5マカオパタカ(変動なし、約2400円)。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行が長期化する中、国際観光都市マカオでも依然として厳格な各種防疫対策が維持されている。

 ただし、マカオと中国本土との間については、条件付きではあるものの隔離検疫免除での往来が再開している。中国本土以外の国・地域については、入境後に隔離検疫が必須となるほか、外国人の入境が原則禁止とされるなど、厳しい制限が存在する。目下、マカオにおけるインバウンド旅客は中国本土からが主となっている。

 近日、中国本土の中でも最大の旅客ソースとなる広東省における状況の変化(深セン市など各地で新たにオミクロン変異株の市中伝播が相次いで確認されたことに伴う防疫措置の強化)が出現したことに加え、気温が低く、雨や曇りの日が多かったこともインバウンド旅客数が下振れした要因とみられる。

 MGTOでは、今後も主に中国本土をターゲットとしたインバウンド誘致プロモーションを展開していくとしている。

春節ゴールデンウィーク期間中のマカオの観光名所周辺の様子=世界遺産・バラ広場(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は11月21日、昨年(2024年)マカオの文化産業調査結果を公表。 …
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月21日、今年第3四半期(2025年7〜9月)の民間建築及び不動…
  4.  マカオ政府統計・センサス局が11月21日に公表した資料によれば、今年(2025年)10月の総合消…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者の禁止場所や赤信号での道路横断行為が…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

11月 2025
      1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
« 10月   12月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年12月号
(vol.150)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun