マカオ、2022年上半期の刑事立案件数は前年同期比15.8%減

 マカオ保安庁は8月23日、今年上半期(2022年1〜6月)の犯罪関連統計及び法執行状況報告を公表。

 今年上半期のマカオにおける刑事立案件数は前年同時期から932件減(15.8%減)の4983件で、治安環境は安定した良好な状況を維持してとの見方を示した。

 罪案別では、人身に対する犯罪が8.1%減、財産に対する犯罪が10.5%減、社会生活への妨害犯罪が23.1%減、マカオ特別行政区への妨害犯罪が37.7%減。また、その他犯罪が28.9%で、このうちサイバー犯罪が82.7%の大幅減だった。

 暴力犯罪は35.7%減の83件で、このうち誘拐、殺人、厳重傷害といった重大暴力事案はゼロまたは低発生率を維持。詐欺事案についても減少し、インターネットを利用したいわゆるロマンス詐欺や投資詐欺の顕著な減少。一方で、恐喝事案は増加し、リベンジポルノの占める割合が最高となり、市民の防犯意識向上を要するとした。

 カジノ関連犯罪について、2020年からの3年間の上半期の事案数は213件、361件、198件で推移してきたとし、2022年上半期の主な事案として詐欺、着服、高利貸し、窃盗、監禁が挙げられるが、いずれも減少傾向とした。新型コロナの影響によるインバウンド旅客数の減、また警察当局が抑止策及び取り締まり強化体制を維持していることによるとの分析。

マカオ保安庁の入るビル(写真:マカオ保安庁長官事務所)

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