マカオ政府、オミクロンBA.5アウトブレイク対策に約107億円支出…全市民PCR検査14回と防疫グッズ配布分

 人口約68万人のマカオでは、今年(2022年)6月中旬にオミクロンBA.5のアウトブレイクが出現。準ロックダウンを含む極めて厳格な防疫措置が講じられた結果、8月初旬までに終息したが、累計感染者数は1800人超に上った。

 9月8日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターによる定例会見の中で、アウトブレイク期間中の防疫対策に要した支出が明らかにされた。

 全市民対象PCR検査14回、市民1人あたり50セットの迅速抗原検査キット及び60枚のKN95規格マスクの配布にかかった支出は約6億パタカ(日本円換算:約107億円)だったとのこと。迅速抗原検査キットの1セット単価は約5パタカ(約89円)、KN95規格マスクの1枚単価は約1〜1.5パタカ(約18〜27円)とした。

 これに加えて、陽性者及び接触者の隔離用として借り上げたホテルの費用等が別途存在するが、具体的な金額は示されなかった。

マカオの全市民対象PCR検査会場イメージ(資料)=2022年7月10日(写真:GCS)

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