マカオ、消費者物価指数が15ヶ月連続上昇=2022年9月

 マカオ政府統計調査局が10月21日に公表した資料によれば、今年(2022年)9月の総合消費者物価指数(2018年4月〜2019年3月=100)は103.97で、前年同月から1.12%の上昇だった。15ヶ月連続で上昇となった。

 前年同月比での主な上昇要因はホームヘルパー報酬、外食費、学費の上昇、さらにはガソリンとフルーツ価格の値上がりで、住宅家賃、通信サービス費、豚肉小売価格の下落が一部を相殺したとのこと。

 分類別では、家庭設備・サービス(+13.17%)と教育(+10.12%)の指数が上昇した一方、通信(-10.07%)は下落。

 また、今年9月の総合消費者物価指数は前月から0.19%下落。新学年の学費、ホームヘルパー報酬の上昇を受けて、教育と家庭設備・サービスの価格指数が9.89%、2.24%のそれぞれ上昇。一方、衣類・履物、交通、住宅・燃料の価格指数は0.60%、0.49%、0.25%のそれぞれ下落。鮮魚、海産物とフルーツの小売価格が下落に転じ、外食費の値上がりの一部を相殺したことで、食品・ノンアルコール飲料の価格指数は0.04%の軽微な下落に。

 今年9月までの12ヶ月の総合消費者物価平均指数は、1年前の同時期から1.09%上昇。このうち、家庭設備・サービス(+10.18%)と交通(+6.63%)が顕著な上昇だった。

 今年第3四半期(7〜9月)の総合消費者物価平均指数は103.90で、前年同時期から1.21%上昇。今年1〜9月の総合消費者物価平均指数は、前年同時期から1.11%上昇。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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