マカオ航空が成田発マカオ行きの旅客便運航再開

 マカオ航空(NX)は、あす(10月27日)から成田発マカオ行きの旅客便の運航を再開する。

 同路線については新型コロナウイルス感染症の影響により2021年2月から運休を余儀なくされていた。あす以降は週1往復(毎週木曜日)の運航を予定している。成田からマカオの所要時間は約4時間半(直行便)。

 なお、マカオ発成田行きの旅客便については、一足早く10月13日から運航再開済み。

 マカオ航空は日本とマカオを直行便で結ぶ唯一の航空会社で、成田のほか、関西と福岡にも就航しているが、現時点で旅客便の運航再開が発表済みとなっているのは成田線のみ。

マカオ航空の機体イメージ(写真:マカオ航空日本支社)

 中国本土に倣ってゼロコロナ政策を維持するマカオでは、現時点も厳格な水際措置が講じられており、中国本土以外からマカオへ入境する際、7日間の義務的隔離検疫を受ける必要が生じる。まだまだ気軽にマカオを訪れることができる状況ではないが、日本との間で旅客便の直行便の運航再開は大きな一歩といえよう。直行便という選択肢があるのは両地の間を往来する人にとって非常に心強い。

 マカオ航空日本支社によれば、マカオのレストランやスーパーマーケットでの強い需要を背景に、日本産の魚介類や農作物を運ぶ貨物の利用が好調とのこと。日本食愛好者が多いマカオ市場に新鮮な食材を届けることに喜びを感じており、食品以外でも人気の高い日本製の美容品や日用品などの貨物需要に応えているという。

マカオ航空マカオ〜成田線の運航スケジュール(写真:マカオ航空日本支社)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun