マカオLRTタイパ線で事故対応訓練実施

 マカオでは、2019年12月に初の軌道系大量輸送機関として新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の一部区間が開業した。

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は6月29日、同月27日未明にかけてマカオLRT運営会社、消防局、治安警察局とともにマカオLRTの突発的な事故対応能力及び関係各所の連絡調整メカニズムの強化を目的とした合同訓練を実施したと発表。

マカオLRTタイパ線で実施された事故対応訓練の様子=2023年6月27日(写真:DSAT)

 今回の訓練は「パーツ故障により列車が緊急停止する中で乗客のスマートフォンが出火し、乗客が負傷した」とのシナリオの下、排角駅で実施。コントロールセンターが緊急避難及び救助モード発動、連携調整メカニズムを通じた消防、警察、交通事務局への即時救援要請の手順などが確認されたとのこと。

 訓練には約60人が参加し、1時間45分ほどで終了。予期した効果を達成できたとした。

 マカオLRTタイパ線は開業直後からコロナ禍に見舞われ、長期にわたって利用客の低迷が続いたが、今年に入って以降はやや持ち直している状況。年内にもマカオ半島への延伸部が開通見込みとなっており、利便性向上による利用増が期待されている。

マカオLRTタイパ線で実施された事故対応訓練の様子=2023年6月27日(写真:DSAT)

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