港珠澳大橋マカオ側イミグレの越境貨物中継所が運用開始…香港・マカオ間の物流効率向上に期待

 香港と珠海(広東省)、マカオを結ぶ海上橋、港珠澳大橋のマカオ側イミグレーション施設(制限エリア内)に越境貨物中継所が設置され、8月8日から運用が始まる。

 同施設の運用開始により、香港の貨物車が大橋を経由してマカオ側のイミグレーション施設内で貨物のやり取りできると同時に、マカオから香港へ向かう貨物を載せて戻ることもできるようになるとのこと。また、マカオの貨物車についても、大橋経由で香港に到着した後、香港国際空港の物流施設で貨物をやり取りでき、香港から荷物を乗せてマカオへ戻ることができるという。

 香港政府は8月7日に発出したニュース公報の中で、同施設の運用開始は両地の経済交流促進を後押しし、現在は海運が主となっている香港・マカオ間の物流に利便性と効率性をもたらすものと期待を示した。

 マカオ政府は大橋を経由して同施設へ向かう貨物車について税や運転免許証などで優遇措置を用意しているとのこと。運用開始後の初期段階については、香港からマカオへ向かう貨物車の施設利用上限車両数を1日当たり延べ約400台に設定しているという。

2023年8月8日に運行開始となる港珠澳大橋マカオ側イミグレの越境貨物中継所(写真:香港特別行政区政府新聞公報)

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