マカオ、2023年第3四半期の不動産賃料統計公表…前四半期から住宅・商業テナントとも上昇

 マカオ政府統計調査局は11月15日、今年第3四半期(2023年7〜9月)の住宅・商業テナント等の賃料に関する統計を公表。

 今年第3四半期の住宅の実用面積1平米あたり平均賃料は前の四半期から0.8%上昇の120パタカ(日本円換算:約2244円)だった。比較的賃貸契約報告の多かったエリア(下記すべてマカオ半島部)における平均は、黒沙環・祐漢エリアが153パタカ(約2861円)、新橋エリアが116パタカ(約2169円)、新口岸・南灣湖新埋立エリアが131パタカ(約2450円)で、それぞれ4.8%、2.7%、1.6%上昇。一方、高士德・雅廉訪エリアは149パタカ(約2786円)で0.7%下落。

 実用面積別では、150平米以上、50平米以下、50〜99.9平米の住宅の1平米あたり平均賃料が120パタカ(約2244円)、160パタカ(約2992円)、129パタカ(約2412円)で、それぞれ2.6%、1.3%、0.8%上昇。100〜149.9平米は横ばいの118パタカ(約2207円)。

 今年第3四半期の商業テナントの実用面積1平米あたり賃料は前の四半期から1.0%上昇の495パタカ(約9258円)。主なエリア別の平均はマカオ半島の新口岸エリアが719パタカ(約1万3447円)、マカオ半島の黒沙環新埋立エリアが497パタカ(約9295円)、タイパ島の中心エリアが765パタカ(約1万4308円)で、それぞれ4.1%、0.8%、0.7%上昇。一方、マカオ半島の外港・南灣湖新埋立エリアは622パタカ(約1万1633円)、マカオ半島の新橋エリアは375パタカ(約7014円)で、それぞれ0.6%、0.5%下落。

 オフィス物件の実用面積1平米あたり賃料は1.0%下落の302パタカ(約561円)。工業用途物件については1.6%上昇の124パタカ(約2319円)。

 前年同時期との比較では、商業テナントと工業用の物件がそれぞれ6.0%、1.6%上昇となったものの、オフィス物件と住宅はそれぞれ4.4%、3.0%の下落に。

 住宅・商業テナント等の賃料に関する統計は、統計の充実化によって不動産市場の状況をクリアにする目的で今年第1四半期から新たに公表がスタートしたもの。統計資料は財政局の房屋税(固定資産税)における不動産賃貸報告がベースとなっているとのこと。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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