マカオ、公共路線バス運営2社の乗客満足度が下落…2023年上半期調査分

 マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)という小さな地域だが、公共路線バスの路線数は90以上あり、概ね本数も多く、一部路線で快速や終夜運転も実施されるなど、市民や観光客の移動の足として大きな存在感を示している。

 目下、マカオの公共路線バスは政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ澳巴(TCM)と新福利(Transmac)の2社が運営。現行契約は2021年1月1日からスタートし、契約に基づきバスサービス評価が実施されている。具体的には「サービス・経営」(30ポイント)、「輸送機器・安全」(30ポイント)、「乗客満足度」(40ポイント)の3指標で総合評価ポイントを算出し、これに自主改善ポイント(最大4%)を付加するもので、交通当局により半年に一度実施される。

 このほどマカオ政府交通事務局(DSAT)は最新のバスサービス評価(2023年上半期分)を公表。総合評価は、両社とも「C」で、前回調査(2022年下半期)から澳巴が2段階、新福利が1段階のそれぞれ下落。なお、「C」評価のポイント数の目安は73〜77ポイントの間とのこと。

 最も大きなウエイトを占める乗客満足度(最高40ポイント)はバス停での対面アンケート調査を通じて行われ、澳巴が前回調査から0.3ポイント下落の29.9ポイント、新福利が横ばいの27.5ポイント。総体バスサービス満足度については0.1ポイント下落の28.8ポイントだった。

マカオの公共路線バスを運営する澳巴(上)と新福利(下)の車輌のイメージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局は11月21日、昨年(2024年)マカオの文化産業調査結果を公表。 …
  2.  マカオ政府統計・センサス局は11月21日、今年第3四半期(2025年7〜9月)の民間建築及び不動…
  3.  マカオ政府統計・センサス局が11月21日に公表した資料によれば、今年(2025年)10月の総合消…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者の禁止場所や赤信号での道路横断行為が…
  5.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMリゾーツ社系の衛星カジノ施設のひと…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

11月 2025
      1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
« 10月   12月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年12月号
(vol.150)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun