マカオ、2025年2Qの小売業販売総額は約2915億円…前年同期比1.4%減
- 2025/8/26 10:19
- 産業・経済
マカオ政府統計・センサス局は8月22日、マカオにおける今年第2四半期(2025年4〜6月)の小売業販売額調査結果を公表。
今年第2四半期の小売業販売総額は前年同時期から1.4%減の159.7億パタカ(日本円換算:約2915億円)だった。下落幅は前の四半期(-15.0%)から顕著な縮小。
カテゴリー別では、成人ファッションと百貨の販売額が回復し、それぞれ前年同時期から2.7%、1.9%上昇。一方、革製品(-4.4%)とコスメティック・衛生用品(-3.6%)については前の四半期から下落幅が拡大。価格要素を除いた販売量平均指数は前年同時期から2.4%下落で、成人ファッション(+7.3%)、百貨(+5.7%)、コスメティック・衛生用品(+0.2%)が上昇、通信設備(-4.8%)、スーパーマーケット(-2.4%)、革製品(-0.2%)は下落に。
今年上半期累計の小売業販売総額は前年同時期から9.0%減の335.5億パタカ(約6124億円)。カテゴリー別では、革製品とコスメティック・衛生用品がそれぞれ15.8%、14.3%下落、ドラッグストア、自動車はそれぞれ4.5%、3.6%上昇。販売量平均指数は11.4%下落で、時計・ジュエリー(-26.5%)が顕著な下落、ドラッグストア(+4.9%)と自動車(+3.0%)は上昇。
今年第3四半期の販売量見通しについては、調査対象となった小売業者の54.7%が前年同時期並み、40.0%が前年同時期から減少、5.3%が前年同時期から増加見込みと回答。また、商品の販売価格については76.0%が同水準維持、18.1%が下落、5.9%が上昇見込みとした。
マカオでは、2023年(の年初)にアフターコロナとなった後に経済活動が正常化し、いわゆるリベンジ消費による小売業売上額の急速な回復が見受けられたが、その後は前年同時期ベースが高いことや消費スタイルの変化といった要素の影響を受け、小売業販売総額は2024年第1四半期から前年同期比がマイナスが続く状況。
