マカオで偽の中国白酒販売…中国人の男逮捕

 澳門海關(マカオ税関)は11月24日、著名ブランドの中国白酒を模した偽造品をマカオの路上で販売したとして、中国人(中国本土居民)の男(42)を「産業財産権法」及び「公衆衛生妨害・経済違法行為法」で起訴したと発表。

 税関によれば、マカオ治安警察局が市民による通報をきっかけにタイパ島の路上で偽造品とみられる中国白酒を販売している男を逮捕し、男の所持品の中から疑わしい中国白酒のボトル9本が見つかったことから、税関が捜査を引き継いだという。

 税関がブランド鑑定人に依頼して鑑定を行った結果、すべて偽造品であることが確認され、正規品価格にして総額約1万3500パタカ(日本円換算:約27万円)に上ることが明らかになったとのこと。

税関が公開した証拠品(写真:澳門海關)

 男は税関の調べに対し、これらを販売して利益を得ようとしたことを認めたが、品物の仕入れルートついては説明を拒否しており、税関が引き続き出どころ及び他の関係者の有無を捜査中とした。

 なお、タイパ島の路上では、同月初旬にも路上で通行人に声がけして偽の中国白酒を販売する類似の事案が発生している。

 税関では、今回の発表に合わせ、法執行の強化と部門間連携効率を継続的に高めることで、知的財産権及び消費者権益の保護に力を注ぐ考えをあらためて示した。

マカオで偽の中国白酒を販売したとして逮捕、起訴された男(写真:澳門海關)

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