マカオで5日ぶり輸入性チクングニア熱感染確認例出現…患者に広州訪問歴、今年累計37例に

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月25日夜、同日マカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。

 チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は5日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて45例となり、内訳は当地感染が8例、輸入性感染が37例。

 輸入性第37例の患者はマカオ半島北部の雅廉訪大馬路にあるマンション「利賢閣」に居住するマカオ人の女性(34)で、11月6〜20日に広東省広州市に滞在していたという。マカオに戻った後の22日未明から発熱、筋肉痛、顔に発疹の症状が現れたものの、自身で服薬だけで済ませ、24日夜に症状が持続したことから、公立の診療所を受診し、この際に受検した血液検査の結果が25日に明らかとなり、チクングニア熱感染確認に至ったとのこと。

 同局では、患者の外遊歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染事案と判断。速やかに患者の主な活動場所周辺で蚊の発生源調査及び予防的な蚊の駆除作業を実施する予定とした。目下、患者の容体は安定しているという。

 今年7月中旬以降、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを続けているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。近日、マカオにおけるチクングニア熱及びデング熱の輸入性感染確認例が増加しており、広東省に渡航歴のある患者が目立つ。年初来(11月25日夜まで)のマカオにおけるデング熱感染確認例は、当地感染が1例、輸入性が31例となっている。直近の感染確認例出現は11月24日。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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