高利貸しによる監禁事件、ルームサービスに救助求め発覚—マカオ

マカオ政府治安警察局は9月10日、返済不能に陥った債権者をホテル客室に監禁した疑いで中国本土出身のカジノ高利貸しの男2名を逮捕したと発表。監禁された被害者が暗闇の中でルームサービスに助けを求めるメモを手渡したのがきっかけで事件が発覚したもの。

9月11日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。被害者は中国本土からマカオを訪れていた30代の男性で、今月8日にカジノで遊んでいた際に資金が底をついていたところ、いわゆるカジノ高利貸しから資金を融通すると男らに声を掛けられ、10万香港ドルを借り受けた。条件は5,000香港ドル以上の賭け金でバカラゲームをし、勝った金額の中から15%の利息を支払い、身分証を担保にするというものだったという。被害者は高利貸しの仲間ら数名の男女に伴われてゲームをし、翌日午前4時までに7万香港ドルの利息を支払い、借りたカネをすべてを使い果たした。その後、高利貸しは被害者を新口岸地区のホテル客室に監禁。同日午前11時頃、ホテルのルームサービスが食事を届けた際、被害者が暗闇の中で警察に連絡をするのを手助けしてほしいとしたメモを手渡すことに成功。しばらくして治安警察局が現場に駆けつけ、事件に関わった2名の男を逮捕した。男らは報酬を得て監視役をしていたと供述しており、警察では逃走している残るメンバーの行方を追っているという。

治安警察局(写真はイメージ)—本紙撮影

治安警察局(写真はイメージ)—本紙撮影

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