人気粥麺店を閉鎖してカジノ増床へ SJMの旗艦施設グランドリスボア内—マカオ

マカオのカジノ大手、SJMホールディングス(澳門博彩控股)のアンブロース・ソー(蘇樹輝)CEOは11月11日、同社がスポンサーとなりマカオグランプリに参戦するレーシングチーム「セオドール」のイベントに出席した後、今月10日に発表した同社の第3四半期決算が振るわなかったことについて、地元メディア各社の取材に答えた。

ソーCEOは、様々な外的要因によりカジノ売上が下落している中、各カジノ企業とも程度の大小の違いこそあれ影響を受けているはずだとした上で、SJM社ではVIPカジノとマスゲーミング(平場)の中間にあたる、ハイエンドマスマーケットの開拓に注力する計画と語った。具体的には、最低賭け金の額が大きいハイリミットエリアのゲーミング(カジノ)テーブルを増やすとしており、同社の旗艦施設、グランドリスボアの既存のハイリミットエリアに5台、U1階にあるレストラン「粥麺荘(ヌードル&コンジー・コーナー)」を閉鎖、新たなハイリミットエリアに改装し、15台のテーブルを配置する。この施策により、少しでも同社のカジノ売上減に歯止めをかけたい考え。

粥麺荘はグルメガイド「ミシュランガイド」香港マカオ版のコストパフォーマンスの高い店を紹介する「ビブグルマン」カテゴリーで毎年のように掲載される人気店。

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

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