マカオ返還15周年 習主席訪問ならVIP客減? カジノ売上への影響に注目

今年(2014年)12月20日、マカオがポルトガルから中国へ返還され15年目を迎える。同時に、今年8月の行政長官選挙で信任投票による連任が決まった崔世安氏が第4代マカオ行政長官に就任、新たな任期(5年間)のスタートとなる節目の日にもあたる。マカオや香港では、このタイミングに合わせて習近平国家主席がマカオを訪問する可能性があると予想する報道が目立ちはじめた。

習近平国家主席といえば、2013年3月の政権発足以来、汚職に対する取り締まりや贅沢禁止など綱紀の引き締め政策を積極的に推し進めてきたことで知られる。今年6月以降、マカオのカジノ売上が5ヶ月連続で前年割れを続けており、特にVIPカジノ部門が苦戦している。VIPカジノの主要顧客基盤とされる中国本土からマカオを訪れる富裕層が減っていることその要因として指摘されている。

今年のマカオのカジノ売上は、上半期が好調だったことから、6月以降5ヶ月連続で前年割れとなりながらも、10月を終えた時点の累計で前年同期比2.3%と辛うじてプラスを確保している。マカオ政府のフランシス・タム経済財政担当相は、通年では前年並みとの見通しを語っているが、11月、12月の2ヶ月の結果次第では微妙なラインともいえる。

仮に今年12月、習近平国家主席がマカオを訪れるとした場合、あえてその時期にマカオを訪れようとする中国本土の富裕層は少ないはずだ。そのため、VIPカジノの売上減につながるのではないかとみられる。通年のカジノ売上の結果にどのように影響するかに注目が集まりそうだ。

2002年にマカオのカジノライセンスが対外開放されて以来、2003年に香港や広東省で流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)、2008年のリーマンショックに端を発した経済危機などがあったが、カジノ売上は一度もマイナスになることなく成長を続けてきた。

習近平中国国家主席(右)と握手する崔世安マカオ行政長官(左)=2014年9月23日、北京(写真:新聞局)

習近平中国国家主席(右)と握手する崔世安マカオ行政長官(左)=2014年9月23日、北京(写真:新聞局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局(AMCM)は3月12日、主にマカオで就労する外国人をターゲットとした複数の小売…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SSM)は3月12日、同月10日から13日にかけて韓国・チェジュ市で開…
  3.  マカオ政府文化局(ICM)は3月12日、同月29日に開催を予定している「マカオ・インターナショナ…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は3月8日、「水客」と呼ばれる違法な越境”運び屋”行為の撲滅に向け、各種情…
  5.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、2025年通期(1〜12月)の歳入…

ピックアップ記事

  1.  マカオ治安警察局は1月4日、昨年(2025年)通期の各種出入境関連統計の速報値を発表。  …
  2.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は1月1日、昨年(2025年)12月の月次及び年間のカジノ売…
  3.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は1月23日、新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」の整備構…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月19日、国際旅客誘致策の一環として2024年と2025年に実施…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2026年3月号
(vol.153)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun