人気粥麺店を閉鎖してカジノ増床へ SJMの旗艦施設グランドリスボア内—マカオ

マカオのカジノ大手、SJMホールディングス(澳門博彩控股)のアンブロース・ソー(蘇樹輝)CEOは11月11日、同社がスポンサーとなりマカオグランプリに参戦するレーシングチーム「セオドール」のイベントに出席した後、今月10日に発表した同社の第3四半期決算が振るわなかったことについて、地元メディア各社の取材に答えた。

ソーCEOは、様々な外的要因によりカジノ売上が下落している中、各カジノ企業とも程度の大小の違いこそあれ影響を受けているはずだとした上で、SJM社ではVIPカジノとマスゲーミング(平場)の中間にあたる、ハイエンドマスマーケットの開拓に注力する計画と語った。具体的には、最低賭け金の額が大きいハイリミットエリアのゲーミング(カジノ)テーブルを増やすとしており、同社の旗艦施設、グランドリスボアの既存のハイリミットエリアに5台、U1階にあるレストラン「粥麺荘(ヌードル&コンジー・コーナー)」を閉鎖、新たなハイリミットエリアに改装し、15台のテーブルを配置する。この施策により、少しでも同社のカジノ売上減に歯止めをかけたい考え。

粥麺荘はグルメガイド「ミシュランガイド」香港マカオ版のコストパフォーマンスの高い店を紹介する「ビブグルマン」カテゴリーで毎年のように掲載される人気店。

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun