香港住民の人民元交換上限撤廃、マカオは当面制限継続

香港金融管理局は11月12日午前、香港住民が1日に交換できる人民元の上限設定を撤廃すると発表した。従来の上限は1日あたり2万人民元(日本円換算:約38万円)。今月17日からスタートする香港と中国本土(上海)の株式市場の相互接続の開始に合わせて実施されるもので、香港住民による中国本土株への投資促進が狙いとみられる。

また、香港金融管理局では、現在8万人民元(約150万円)の上限が設定されている送金についても、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行と制限緩和に向けた協議を継続していくとしている。

マカオでは、これまでの香港と同様、1日あたり2万人民元の交換上限が設定されている。マカオ金融管理局は同日午後に記者発表を行い、当面の間、上限設定を継続することを明らかにした。同時に、マカオでも人民元取引に対する需要が高まっている状況の中、同局と地元金融機関が連携し、規制緩和の実現を目指して中国人民銀行との折衝を続けていきたいとの意向も示した。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

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