今冬初 香港でH7N9型鳥インフル感染例=患者の女性危篤状態、中国・深センから持ち込みか

マカオ政府衛生局は12月27日、香港衛生署から香港居民(香港居留権保有者)1名がH7N9型鳥インフルエンザAに感染したとの確定診断を受けたとする通報があったことを明らかにした。香港でのヒトへの感染例は今冬初となる。マカオでは未出現。

患者は68歳の女性で、12月19日に発熱がはじまり、27日になってH7N9型鳥インフルエンザAに感染していることが確定診断された。現在、香港の屯門医院で隔離治療を受けているが、危篤状態にあるという。初期調査によると、患者は友人らとともに、12月中旬に香港北部にある深セン湾イミグレーションを経由して深セン市の龍崗地区の友人宅を訪れ、その日のうちに香港へ戻った。発症前、家禽類を取り扱うマーケットへの訪問歴、鳥類との接触歴はなかったというが、深センの友人宅を訪れた際に調理済みの鶏肉を食べたとのこと。

香港衛生署では、深センから香港に持ち込まれた流入事案と判断した上、感染源の特定及び、患者と同行していた友人2名の追跡調査を行っている。

マカオ政府衛生局では、今後中国本土でH7N9型鳥インフルエンザAの感染者が増えることも予想されることから、マカオへの流入の可能性もないとはいえないとし、市民に対して注意を呼びかけている。

マカオ税関ではハンドキャリーによる未検疫家禽類の持ち込みに対する摘発を強化している=2014年5月、マカオ・關閘(写真:澳門海關)

マカオ税関ではハンドキャリーによる未検疫家禽類の持ち込みに対する摘発を強化している=2014年5月、マカオ・關閘(写真:澳門海關)

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