11月訪マカオ団体旅客5割増の117万人=中国本土発が全体の8割強

マカオ政府統計調査局は12月30日、今年(2014年)11月の団体旅客統計を発表。同月マカオを訪れた団体旅客は前年比51%増の116.5万人(のべ、以下同)に達した。

出発地別では、中国本土からの団体客が71%の大幅増となる96.9万人。このうち、広東省が21%増の33.4万人だった。総数に占める中国本土旅客の割合は83%。

このほか、旅客数が多い順で、台湾が9%増の6.3万人、韓国が1%減の3.6万人、香港が6%減の3.3万人、日本が3%増の1.4万人と続く。

今年1-11月の累計団体旅客数は前年同期比25%増の1115.2万人。出発地別では、旅客数が多い順で、中国本土が32%増の897.9万人、台湾が16%増の70.1万人、香港が2%増の39.2万人、韓国が2%減の36.7万人、日本が22%増の14.7万人と続く。総数に占める中国本土旅客の割合は81%。

中国本土では、昨年10月から土産店などで強制的に高額な買い物をさせることを前提とした超格安パックツアーなどの販売を禁止する法律が施行された。これを受け、前年は施行前の9月に駆け込み需要で本土団体客の大幅増、導入初期にあたる昨年第4四半期は激減となっており、今年11月の前年対比が大幅増となった要因のひとつとなった。

9月末から12月頭まで続いた香港デモ隊による主要道路の封鎖に伴い、中国本土からマカオを訪れる旅客が減少するとの事前予想もあったが、結果的には全く影響がなかった。

なお、今年11月の入境旅客数(総数)は、前年同月比15%増の280万2373人(中国本土旅客占有率71%)、1-11月の累計入境旅客数は8%増の2898万5562人(同68%)となっている。

中国本土からマカオを訪れる旅客の大半が利用する出入境施設、關閘ボーダーゲート(資料)―本紙撮影

中国本土からマカオを訪れる旅客の大半が利用する出入境施設、關閘ボーダーゲート(資料)―本紙撮影

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