マカオカジノ大手MCE、香港上場廃止へ=コスト削減理由

マカオやフィリピン・マニラで大型カジノ・IR(統合型リゾート)施設シティ・オブ・ドリームズなどを運営するメルコ・クラウン・エンターテインメント(以下、MCE)は3月3日、今年7月3日付で香港証券取引所メインボードへの上場廃止する計画であることを明らかにした。米ナスダック市場のADR(米国預託証券)による上場は維持するという。

同社が香港証券取引所に提出した上場廃止計画によると、3月25日に臨時取締役会を開催、6月26日が最終取引日となる。

上場廃止を計画した理由については、香港上場以来、追加資金を調達する適当な機会がなく、株式取引量も非常に限られていたこと、上場を維持するための追加コスト及び管理負担が発生していたことなどを挙げた。

マカオのカジノ営業ライセンスを持つ(サブライセンス方式含む)6社は、いずれも香港証券取引所メインボードに上場している。このうち、上場廃止計画を明らかにしたのはMCEが初めて。

メルコ・クラウン・エンターテインメント社が運営する大型カジノ・IR(統合型リゾート)施設「シティ・オブ・ドリームズ」(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

メルコ・クラウン・エンターテインメント社が運営する大型カジノ・IR(統合型リゾート)施設「シティ・オブ・ドリームズ」(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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