カジノ低迷長期化のマカオ、GDPマイナス24.5%=15年第1四半期

マカオ政府統計調査局は5月28日、今年(2015年)第1四半期の域内総生産(GDP)を公表。実質GDPは前年同期からマイナス24.5%となり、下落幅は昨年第4四半期に記録したマイナス17.2%から7.3ポイント拡大している。

マカオ経済が縮小した主要因として、統計調査局ではサービス輸出の大幅減を挙げている。特に、ゲーミング(カジノ)サービス輸出が前年同期比39.7%減、その他ツーリズムサービス輸出についても17.7%減となっている。一方、個人消費が6.7%増、政府最終消費が6.8%増、個人投資が28.1%増となるなど、内需については引き続き安定しており、サービス輸出のマイナスの一部を相殺するかたちとなった。

カジノ税がマカオ政府の歳入の約8割(2014年実績)を占めるなど、ゲーミング(カジノ)産業はマカオ経済の屋台骨といえる存在。マカオのカジノ売上は昨年6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れとなっており、今年第1四半期に限ると、36.6%減の647.77億パタカ(日本円換算:約1兆円)。

マカオ半島からタイパ島方面を望む。奥に見えるのがコタイ地区のカジノIR(統合型リゾート)群(資料)=2015年5月—本紙撮影

マカオ半島からタイパ島方面を望む。奥に見えるのがコタイ地区のカジノIR(統合型リゾート)群(資料)=2015年5月—本紙撮影

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