14年訪米中国人旅客数、過去最高218万人=「爆買い」目立つ

米国観光当局が近日公表した訪米旅客統計によると、昨年(2014年)の訪米中国人旅客数は前年比21%増の218.8万人、消費額は20億米ドル(日本円換算:約2512億円)増の237.7億米ドル(約2兆9859億円)に上ったという。

マカオの日刊紙「澳門日報」が6月7日付紙面で報じた。昨年の訪米旅客数で最大となったのは2300万人のカナダとなり、実に中国の10倍にあたる。しかし、カナダ人旅客の消費額は272億米ドル(約3兆4168億円)となり、中国人旅客との差額はほとんど見受けられず、中国人旅客の「爆買い」が際立つかたちとなった。

出身国別の旅客数順位において、中国は5年前はトップ10圏外だったが、昨年はドイツを抜いて6位に浮上。訪米旅客数に占める割合についても、2.9%となっている。消費金額についても、昨年の中国人旅客の消費額は出身国別順位でカナダに次ぐ2位。1人あたり消費額は1位。旅客数、消費ともに、2007年からの7年間で約5倍に膨らんでいる。

なお、中国人が米国で「爆買い」に走る要因として、海外製品への信頼感、内外価格差による優位性などが指摘されているという。

訪米中国人の平均滞在日数は14日間で、前年から2日増。また、訪米ビザの条件緩和により、リピーターが増えている傾向もあるといい、初めて米国を訪れる中国人旅客の割合は前年の45%から41%に低下。訪米目的では、観光が36%を占めトップ、親族・友人訪問の22%がそれに次ぐ。

米国・ニューヨークにある自由の女神像(資料写真)—本紙撮影

米国・ニューヨークにある自由の女神像(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  4.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  5.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun