香港経由で広東省入りした韓国人MERS感染者、依然陽性反応示す

先月(5月)26日、MERS(中東呼吸器症候群)感染疑いを隠して韓国・ソウルから香港を経由して広東省・恵州へ渡航し、現地で感染確定診断を受け入院している44歳の韓国人男性について、その後の容体が明らかとなった。

マカオの政府系放送局TDMが6月15日夜のラジオニュースで広東省疾病コントロールセンターの発表を元に報じた内容によると、目下、男性の体温は落ち着いているものの、採取した痰のサンプルからは依然としてMERS陽性反応が検出されたといい、肺に炎症があることを示しているとのこと。専門家チームでは、しばらく患者の容体を注視する必要があるとの見方で、糞便及び唾液サンプルの検査を続けるとしている。

また、この男性の移動途中で同じ空間にいたなどとして広東省内で密接接触者と認定された75人については、2回のMERS検査でいずれも陰性反応を示したことから、すでに全員が隔離解除されている。

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

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