極東ロシアの新カジノ、全方位集客の意向=国内+日中韓、アジア域内のギャンブラー誘致競争激化へ

マカオのカジノインベスター、ローレンス・ホー氏が代表を務める香港上場の投資会社サミットアセントホールディング社が極東ロシアのウラジオストックで開発を進めるカジノIR(統合型リゾート)施設、ティグレ・デ・クリスタル・カジノ・リゾートについて、地元ロシアだけでなく、広く日本、韓国、中国のギャンブラー市場をターゲットにしているという。

マカオの月刊英字経済紙「マカオビジネス」が7月21日付電子版で香港紙の報道を引用して伝えた内容によると、サミットアセントホールディングス社ファイナンス・ストラテジー・ダイレクターのエリック・ランドヒアー氏が、単一市場のギャンブラーに依存しない意向を示しているという。また、ロシアのギャンブラー向けの会員登録受付を実施したところ、ロシア市場の需要が非常に高かったこともわかったとした。開業予定日は今年(2015年)8月28日とのこと。

アジア地域のカジノ国・地域はマカオ、シンガポール、フィリピン、ベトナム、カンボジアと東南アジアに集中しており、特に中国人VIPギャンブラーをめぐる激しい顧客獲得競争が繰り広げられている。北アジアでは韓国が唯一となるが、ウラジオストックは中国東北部に近い位置にあることから、今後、競合するとみられる。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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