6月訪マカオ旅客7.6%減の225万人、12年9月以来最少=MERS影響で韓国人25%減

マカオ政府統計調査局は7月23日、今年(2015年)6月の入境旅客統計を公表した。同月の訪マカオ旅客数は前年同月比7.6%減、前月比で1.8%減となる224万8281人(のべ、以下同)。中国本土と韓国人旅客の減少幅が大きかった。

今年6月の訪マカオ旅客のうち52.1%が日帰り旅客で、旅客の平均滞在時間は前年同月から0.2日増の1.2日。

旅客の居住地別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土が10.1%減となる143万5189人、このうち個人旅行者に限ると4.2%減の64万4207人。省市別では広東省が63万2449人で最大となり、以下、福建省の6万6804人、湖南省の5万9448人と続く。その他の主要居住地では香港が2.0%増の52万3789人、台湾が5.9%減の8万272人、韓国が24.8%減の3万1406人、フィリピンが6.5%増の2万2222人、インドが3.3%減の2万1428人。6月の入境旅客数に占める中国本土旅客の割合は63.8%で、前月から2.6ポイント下落している。

今年上半期(1〜6月)の累計入境旅客数は前年同期比3.5%減の1528万3847人。このうち、中国本土旅客は4.2%減の1021万4304人で、全体に占める割合は66.8%。

なお、3月末からこれまで週4便だったマカオ航空のマカオ・大阪(関西国際空港)直行便がデイリー運航化され、旅客の伸びが期待された日本だが、4月の入境旅客数は16.5%減の1万6095人、5月は8.4%減の2万4363人、6月は13.3%減の2万991人とふるわなかった。マカオでは円安を背景に日本渡航ブームとなっていることから、増便による効果は日本側のインバウンドが恩恵を受けるものとみられる。

マカオを訪れる韓国人旅客は近年増加傾向にあり、昨年(2014年)は前年比16.9%増の約55万人に達している。しかし、韓国で5月末からMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大が顕在化したことを受け、6月は大幅減に転じた。

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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