マカオの7月カジノ売上34.6%減の2891億円、14ヶ月連続前年割れ=予算目標は達成、緊縮財政入り回避
- 2015/8/3 13:06
- カジノ・IR
マカオ政府博彩監察協調局は8月3日、今年(2015年)7月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月比34.6%減の186.15億パタカ(日本円換算:約2891億円)だったとする最新統計を発表した。
月次カジノ売上の前年割れは昨年6月以降14ヶ月連続。7月の下落幅は前月から1.2ポイント改善し、金額ベースでは7.2%の上昇となった。
今年1〜7月の累計カジノ売上は1402.59億パタカ(約2兆1785億円)で、前年同期比36.7%減。
マカオ政府の今年度(1〜12月)財政予算では、月次平均カジノ売上が200億パタカ(日本円換算:約3107億円)に設定されている。これまでの累計実績から、7月のカジノ売上は183.5億パタカ(約2851億円)が予算達成ラインとなっており、わずかながらこれを上回る結果となった。マカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官は7月25日、仮に予算未達となった場合に緊縮財政入りする方針を示していた。
現在、マカオにはおよそ30のカジノ施設がある。昨年の年間カジノ売上は前年比2.6%減の3515.21億パタカ(約5兆4613億円)で、2002年のカジノライセンスの対外開放以降初めてマイナスを記録した。
【資料】マカオの2015年月次カジノ売上(カッコ内は前年同月比)
・2月:237.48億パタカ=約3689億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約3036億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3338億円(39.4%減)
・4月:191.67億パタカ=約2978億円(38.8%減)
・5月:203.46億パタカ=約3160億円(37.1%減)
・6月:173.55億パタカ=約2696億円(36.2%減)
・7月:186.15億パタカ=約2891億円(34.6%減)
>1〜7月累計:1402.59億パタカ=約2兆1785億円(36.7%減)
※データ出典:澳門博彩監察協調局