中国銀行マカオ支店、ポルトガル語圏諸国向け人民元決済サービス提供可能に

中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は8月6日、中国銀行マカオ支店によるポルトガル語圏の顧客を対象とした人民元決済サービスの提供について認可を行った。

マカオの日刊紙「澳門日報」が8月11付紙面で報じた記事によると、中国銀行マカオ支店がマカオにおける人民元決済サービスをスタートしたのは2004年のことで、これまでマカオ、香港、東南アジアの顧客のみが対象となっていたとのこと。同行では、今回の取り扱い対象拡大について、マカオをハブとした中国とポルトガル語圏諸国とのビジネス活性化に寄与できると抱負を語ったという。

中国人民銀行の統計資料では、オフショア市場における人民元の取扱高において、マカオは世界8位となっている。2014年通年の決済取扱高は1.2兆人民元(日本円換算:約23.3兆円)、2015年上半期は前年同期比37.3%増の9970億人民元(約19.4兆円)に達しているという。

マカオはかつてのポルトガル植民地で、現在もポルトガル語が公用語の1つとなっている。近年、中国はポルトガル語圏諸国との関係重視の姿勢を鮮明にしており、マカオのプラットフォームとしての役割に期待が寄せられている。

中国銀行マカオ支店(資料)—本紙撮影

中国銀行マカオ支店(資料)—本紙撮影

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