韓国観光公社系カジノ運営会社、仁川・永宗島のIR開発計画見送り=中国の反汚職キャンペーンによる需要縮小で

韓国観光公社の子会社で、外国人向けカジノ施設「セブンラックカジノ」を運営するグランドコリアレジャー(GKL)が首都ソウルの西方、仁川国際空港のある永宗島(ヨンジョンド)のカジノIR(統合型リゾート)開発計画を見送る方針を決定したという。

マカオの日刊紙澳門日報が11月12日付紙面で韓国メディアの報道を引用して報じた記事によると、開発計画の見送りの背景には、中国における反汚職キャンペーンによる需要縮小があるとのこと。GKLの上級社員は韓国メディアの取材に対し、現時点での申請は見送るものの、将来的に機会が見込まれると判断した場合、あらためて申請を考慮することはあるとコメントしたという。

韓国当局は近く永宗島におけるカジノ経営ライセンスを複数陣営に対して発給するとされ、中国に近い地の利を活かし、外資系IRの誘致による東北アジアの観光拠点化を図りたい意向という。

永宗島のカジノIRについては、香港・マカオを中心にの高級宝飾品チェーンなどを展開する周大福グループをはじめとした中国本土、マカオ、香港の複数企業が参入に関心を示していると報じられている。

韓国・仁川国際空港(資料)—本紙撮影

韓国・仁川国際空港(資料)—本紙撮影

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