レインボーブリッジを消した男…フランツ・ハラレー氏プロデュースのマジックシアター開幕=マカオのIRスタジオ・シティ内

マカオ・コタイ地区に今年(2015年)10月27日オープンした大型IR(統合型リゾート)スタジオ・シティで12月2日、マカオ初、唯一となる常設型マジックシアター「ザ・ハウス・オブ・マジック(中国語表記:魔幻間)」のグランドオープニングイベントが開催された。

同シアターは世界的人気イリュージョニストとして知られるフランツ・ハラレー氏がプロデュースを担当し、常駐していることでも話題となっている。館内は3つのシアターで構成され、欧米の第一線で活躍するマジシャンによる2つのマジックショー、ハラレー氏本人が登場する大掛かりで華やかなイリュージョンショーが上演される。上演時間はトータルで約90分間、上演回数は平日が1日3回、週末が1日4回で、1回あたりのキャパシティは300人。

ザ・ハウス・オブ・マジック入口横にはマジックをテーマにした上海料理レストラン「シャンハイ・マジック(中国語表記:上海魅影)」も同時オープンした。

ハラレー氏は「レインボーブリッジを消した男」として日本での知名度も高い。他にも、エジプトではスフィンクス、アメリカではスペースシャトルを見事に消し去り、ハワイではダイヤモンドヘッドを移動させるといった数々の伝説を持つ。また、1984年にマイケルジャクソンと組みコンサートに出演。その後、ジャネット・ジャクソン、ジャスティン・ビーバー、浜崎あゆみなど数々の著名アーティストのライブにイリュージョンという新しい演出手法を持ち込んだ人物でもある。

スタジオ・シティはハリウッド映画をテーマとしたIR施設で、ゲーミングテーブル250台のカジノ、客室数1600室のホテル、約2.8万平米のショッピングモール、5000席の多目的アリーナのほか、世界初の8の字型観覧車「ゴールデン・リール」、バットマンをテーマにした4Dフライトシミュレーター型アトラクション「バットマン・ダーク・フライト」など、これまでマカオに不足していたファミリー向けレジャー・エンターテイメントなどノンゲーミング(非カジノ)要素を多数盛り込んでいるのが特徴といえる。プロジェクト総工費は32億米ドル(日本円換算:約3950億円)。

「ザ・ハウス・オブ・マジック」で上演されるショーの1シーン。中央がフランツ・ハラレー氏—本紙撮影

「ザ・ハウス・オブ・マジック」で上演されるショーの1シーン。中央がフランツ・ハラレー氏—本紙撮影


炎を使った派手な演出も(写真:Studio City)

炎を使った派手な演出も(写真:Studio City)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の多客期のひとつに数えられる春節(旧正月)ホリデーを迎える。 …
  2.  近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の新口岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リ…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所での道路横断やいわゆる…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は1月23日、前日(22日)マカオ半島北部と広東省珠海市拱北の間にある青茂…
  5.  このほど、マカオのツーリズム分野に強みを持つ公立大学「マカオ旅遊大学(UTM)」は2025/20…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun