新版マカオ行政区域図公布、周辺海域の管理権明確化

中国国務院はマカオ返還16周年記念日にあたる12月20日、マカオの陸地から東、南方向に広がる85平方キロの海域などをマカオ特別行政区の行政区域とすることを盛り込んだ新版「中華人民共和国マカオ特別行政区行政区域図」を公布した。

マカオは中国大陸から伸びるマカオ半島と沖合に位置するタイパ島、コロアン島、さらに、タイパ島とコロアン島の間を埋立造成したコタイ地区で構成され、陸地面積はおよそ面積30平方キロ。昨年(2014年)、中国の習近平国家主席がマカオ返還15周年記念式典に出席するためマカオを訪れた際、これまで曖昧だったマカオ周辺の水域管理権を明確化する方針を打ち出していた。

今回、85平方キロの海域部分のほか、マカオ半島北部にある中国本土とのボーダー周辺(關閘出入境施設)及び港珠澳大橋の珠海・マカオ側玄関口となる人工島の南側の陸地部分についてもマカオの行政区域として明確化された。マカオの行政区域の中では、マカオの法律が適用される。

中国国務院が12月20日に公布した新版のマカオ行政区域図(図版:GCS)

中国国務院が12月20日に公布した新版のマカオ行政区域図(図版:GCS)


マカオ特別行政区政府が12月20日に公布したマカオ行政区域概略図(図版:GCS)

マカオ特別行政区政府が12月20日に公布したマカオ行政区域概略図(図版:GCS)


マカオ特別行政区政府が12月20日に公布したマカオ行政区域概略図の陸地部分拡大版(図版:GCS)

マカオ特別行政区政府が12月20日に公布したマカオ行政区域概略図の陸地部分拡大版(図版:GCS)

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