香港カジノ機器製造大手がディーラーロボット開発=米国市場でデビュー計画

香港のゲーミング(カジノ)機器製造大手、パラダイスエンターテイメント社がテーブルゲームのディーラーの役割をこなすロボットの開発を進めているという。

マカオの月刊英字経済誌マカオビジネスが12月19日付電子版でブルームバーグの報道を引用して報じた記事によると、パラダイスエンターテイメント社が開発を進めてきたディーラーロボット「ミン(min)」のプロトタイプが完成したという。

パラダイスエンターテイメント社のジェイ・チュン会長は、ミンは現時点ではカードディーリングしかできないが、開発中の改良版では、ギャンブラーの顔を認識したり、複数言語での会話することなどもできるようになるとした上、今後米国マーケットでのデビューを計画しているとコメントしたとのこと。

同社はLTゲームブランドでカジノ機器を展開し、マカオや米国ラスベガスで普及が進むライブマルチゲーム(LMG)と呼ばれる多元生中継型ベッティングシステムのトップメーカーとして知られるほか、カムペックパラダイスなどマカオで複数のカジノ施設を地元カジノ大手SJM社と共同運営している。

パラダイスエンターテイメント社のジェイ・チュン会長=2015年11月、マカオゲーミングショー会場にて本紙撮影

パラダイスエンターテイメント社のジェイ・チュン会長=2015年11月、マカオゲーミングショー会場にて本紙撮影

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