マカオのカジノVIPルーム大苦戦、売上4割減=15年ギャンブル統計公表

マカオ政府のカジノ監理部門、博彩監察協調局(DICJ)は1月19日、昨年(2015年)通期のギャンブル統計を公表した。

マカオのカジノ売上はカジノ売上は前年から34.3%減となる2308.4億パタカ(日本円換算:約3兆3852億円)で、2年連続で前年割れ。このうち、VIPルームの業績を反映するVIPバカラ売上は39.8%減の1278.18億パタカ(約1兆8744億円)、カジノ売上全体に占める割合も5ポイント下落の55%にとどまった。

かつてVIPルームはマカオのカジノの大半を稼ぎ出す主役の座にあったが、昨今の中国本土の反汚職キャンペーンやマカオ当局によるカジノ周辺の規制及び入境制限の強化などを理由に主要顧客基盤である中国本土富裕層のマカオ渡航意欲が減退しているとされ、大苦戦の様相を呈している。一方、平場にあたるマスゲーミング部門は比較的安定して推移しており、両者のマーケットシェアの差が縮まりつつある。

カジノのゲーム種類別でVIPバカラに次いで売上が多かったのは一般バカラで、28.5%減の762.12億パタカ(約1億1176億円)。VIPバカラと一般バカラの合計でカジノ売上全体の88.4%を占めた。以下、スロットマシンが18.3%減の117.54億パタカ(約1724億円)、シックボウ(大小)が16.3%減の63.47億パタカ(約931億円)、ブラックジャックが19.8%減の23.52億パタカ(約345億円)、ライブマルチゲーミング(LMG)が0.6%減の21.2億パタカ(約311億円)、テキサスホールデムポーカーが28.3%減の11.34億パタカ(約166億円)の順となり、その他のゲームは売上が10億パタカに満たない。

2015年12月末現在のマカオのゲーミング(カジノ)テーブル数は前年同時期から246台増の5957台、スロットマシン台数は1560台増の1万4578台、カジノ施設数は1軒増の36(一時営業停止中の3施設含む)。

マカオにはカジノ以外のギャンブルも存在する。主要なものの売上はドッグレースが13.8%減の1.25億パタカ(約18億円)、競馬が45.8%減の1.66億パタカ(約24億円)、サッカーくじが15.9%減の5.03億パタカ(約74億円)、バスケットボールくじが23.2%増の1.7億パタカ(約25億円)。カジノ売上にその他ギャンブル売上を加えた総ギャンブル売上は34.3%減の2318.11億パタカ(約3兆3999億円)。

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

マカオのカジノ(資料)—本紙撮影

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