中国航空大手5社、非文明旅客ブラックリストDB共同構築

昨今、中国人旅客による航空機内での乗務員らに対する粗暴な行為(いわゆる非文明行為)などがしばしば報告される中、中国航空大手5社が共同で航空輸送の安全保障と秩序の維持を目的とした対策を打ち出した。

マカオの日刊紙澳門日報が2月2日付紙面で香港中通社電を引用して報じた記事によると、
2月1日に中国海南省三亜市で開催された中国全国旅遊市場秩序整治工作現場交流会において、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空、海南航空、春秋航空の中国航空大手5社が旅客の非文明行為記録に関する情報の相互データベースを構築し、協力して対象者に対する搭乗拒否など一定の制限措置を講じることなどを盛り込んだ共同声明に署名したという。

声明の内容によると、今後、各航空会社は航空運輸秩序を混乱させたとして行政罰、刑事罰、あるいは民航、観光等の関連業界において非文明記録にリストアップされた旅客をデータベースに追加するとのこと。

今回共同声明に署名した大手5社の中国における輸送シェアは傘下各社も含めて8割以上に達するという。

マカオ国際空港を拠点とするマカオ航空は中国国際航空グループ、香港国際空港を拠点とする香港航空と香港エクスプレス航空はそれぞれ海南航空のグループに属する。

香港国際空港に駐機する中国南方航空機(資料)—本紙撮影

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