マカオのカジノ無料シャトルバス路線1割減=当局の要請受け統廃合実施

マカオでは車両数の急増に伴う慢性的な交通渋滞が大きな社会問題のひとつとなっており、昨今、政府は自動車諸税の増税及び公共駐車場の値上げなどによる抑制策を相次ぎ打ち出している。また、増え続けるカジノ運営企業が独自に運行する發財車(ファッチョイチェ)と呼ばれる無料送迎シャトルバスもやり玉に上がっている。

マカオ政府交通事務局の林衍新局長は2月9日、地元放送局のラジオ番組に出演した際、前月にカジノ運営企業と協議を行い、カジノ運営企業が独自に運行する發財車(ファッチョイチェ)と呼ばれる無料送迎シャトルバス路線の整理統合について話し合ったことを明らかにした。林局長によれば、カジノ運営企業側は非常に協力的な姿勢だったとのこと。その結果、コタイ地区とタイパ島の観光名所として知られるタイパヴィレッジを結ぶ路線の廃止、コタイ地区とタイパフェリーターミナルとマカオ国際空港を別々に結んでいた路線の統合が実現し、総路線数の1割以上が削減となったとコメントした。

このほか、公共路線バスの路線についても、今年(2016年)中に比較的大規模な整理統合を実施予定とのこと。

フェリーターミナルや市街地とカジノ施設を結ぶ無料送迎シャトルバス(資料)=ギャラクシーマカオにて本紙撮影

フェリーターミナルや市街地とカジノ施設を結ぶ無料送迎シャトルバス(資料)=ギャラクシーマカオにて本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は5月3日、同月1日にタイパ島のマンションの一室で男女の争う声がするとの近隣住民…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、前夜マカオ半島北部・台山エリアにある工業ビル、新城巿工業大廈内…
  4.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun