国際カジノ大手ウィンリゾーツのマカオ部門、大幅減収減益=15年第4四半期

米国ラスベガスに本拠地を置く国際カジノ大手ウィンリゾーツは2月11日(米ラスベガス時間)、昨年(2015年)第4四半期(9〜12月期)の決算短信を公表した。

マカオ事業部門の期内の売上高は前年同期から27.0%減の5.557億米ドル(日本円換算:約623億円)、調整後EBITDAは33.6%減の1.601億米ドル(約179億円)、純利益は54.5%減の0.635億米ドル(約71億円)となり、マカオ全体のカジノ売上の不振が長期化する中、主要三指標でいずれも大幅なマイナスを記録した。

VIPルームのローリングチップ売上は36.9%減の130億米ドル(約1兆4563億円、マスゲーミングフロアのベット金額は10.9%減の11.855億米ドル(約1328億円)、スロットマシンのベット金額は9.8%減の10.693億米ドル(約1199億円)。期内のVIPゲーミンテーブルの平均台数は52台減少の192台だった。

ウィンリゾーツはマカオ・コタイ地区で大型カジノIR(統合型リゾート)ウィンパレスの開発を進めており、開業予定日を今年(2016年)6月25日と発表済み。期内の投資額は4.334億米ドル(約486億円)で、累計投資額は35億米ドル(約3926億円)に達した。

昨年のマカオの通年カジノ売上は前年から34.3%減となる2308.4億パタカ(約3兆2279億円)で、2年連続の前年割れに。金額ベースでは2011年実績をやや下回る水準まで後退した。

ウィンマカオ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年4月—本紙撮影

ウィンマカオ(資料)=マカオ・新口岸地区、2015年4月—本紙撮影

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