マカオカジノ大手SJM、純利益6割減=15年通期

世界最大のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオだが、昨年(2015年)の累計カジノ売上は前年から34.3%減となる2308.4億パタカ(約3兆2249億円)で、2年連続の前年割れを記録した。

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角で、リスボアブランドのカジノ施設及び中小規模のホテル内にフランチャイズ方式で衛星カジノを展開するSJMホールディングスは2月23日、昨年(2015年)通期の業績発表を行った。

広報発表資料によれば、同社の15年通期のカジノ売上は前年から38.7%減の485.90億香港ドル(約6992億円)、調整後EBITDAは50.3%減の38.62億香港ドル(約556億円)、純利益は63.4%減の24.65億香港ドル(約355億円)で、主要指標がいずれも大幅なマイナスとなった。

マカオ全体のカジノ売上に占める同社のシェアは21.7%。部門別ではマスゲーミング(平場)で25.3%、VIPルームで20.2%のシェアを獲得した。

なお、期末時点の現預金残高は173.19億香港ドル(約2492億円)で、安定した財務状況を継続しているとのこと。

このほか、同社がマカオ・コタイ地区で開発を進める新IR(統合型リゾート)プロジェクト「グランドリスボアパレス」については順調に工事が進捗しているとし、完成見通しは2017年末とした。

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

マカオ半島の中心部に位置するSJMホールディングスの旗艦施設「グランドリスボア」(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は12月8日、同局が日本旅行業協会(JATA)を通じて組織した東京と…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は12月6日、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治…
  3.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  4.  マカオ政府が経済ダイバーシティ化の一環、また「舞台芸術の都」を築く目標に沿ってコタイ地区の南東部…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は12月6日、今年(2024年)8〜10月の住宅価格指数を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun